下地調整と高圧洗浄
コンクリートの床や舗道にビニールシートを敷いたことがありますか?
そうであれば、風で飛ばされないようにガムテープで留めたことでしょう。
ところが、そのガムテープはすぐに剥がれてしまいました。なぜでしょう?。
これは、ガムテープの粘着部分が地面のほこりをくっつけたため、テープの粘着部分が直接地面に届かないのが原因です。
ですから、地面のほこりを除くことが必要です。
このほこりを取り除いて下地を整えることを業界用語で下地調整といいます。
下地調整が完璧なら、ガムテープは地面にしっかり付着します。
同様に、塗膜の表面が白い粉(チョーキング)で覆われている状態で塗装した場合、塗料は下地に十分届かないため、寒暖の変化で塗膜が伸縮するとき、浮き上がってきます。これを業界用語で、塗膜の花咲現象といいます。(※ 下記参照)
家全体の高圧洗浄は、被塗装面のチョーキングやほこりの除いて花咲現象が起きないようにするために必要です。
洗浄しない場合、花咲現象は、塗装数カ月後から顕在化してきます。
何が花咲現象を誘発するか
①被塗膜(旧塗料膜)がチョーキングしている、あるいは、ほこりをかぶっいるなど、塗料が旧塗膜に直接付着する上での妨げがある場合。。
②新たに塗る塗膜は乾燥していく段階で凝縮するので、凝縮力が付着力に勝ると、塗膜はめくれたり、浮き上がったりしてくる。
通常の塗替えは3度塗りですので、凝縮力は強くなりますので゛。下地調整&高圧洗浄が不可欠となります。
③手抜き工事で1度塗りしかしない業者が増えていますので、注意が必要です。1度塗りの薄い被膜ではピンホールから花咲現象が起きてきます。(ピンホールとは、目に見えにくいわずかな塗り残し部分のことをいいます。水が浸入しやすく、塗膜は浮き上がりやすくなります)
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